長渕剛の乾杯

好きだった曲:乾杯 長渕剛

まず前提としてお伝えしておくと、私はそんなに強烈な長渕剛ファンではありません。

 

どちらかというと、若い頃はL'Arc〜en〜Cielとかのキレイな男子の路線の音楽が好きでしたので、
男らしさ全開の長渕剛の歌というのは、それほど好んで聴いているものではありませんでした。

 

私がこの日本中だれもが知っている名曲 乾杯 を好きになったのは、
ある友だちの結婚式のときでした。

 

 

その友達は地元が山間部の田舎育ちで、
呼ばれている地元の友達は、いかつい男らしい系の人間たちばっかり。

 

見ていて、男が羨ましくなるくらい、みんなが仲良くて信頼しあっていて、
本当に最高の結婚式に呼んでもらえたな、と感激していたものでした。

 

で、その結婚式の終盤の余興で、その友だちの4つくらい下の後輩が出てきました。

 

先輩とは呼びません。そういう仲なんですね。

 

「○○、今日は本当におめでとう。なんだか自分の事より嬉しくて、今日は本当に楽しくて幸せだわ。
俺、歌はうまくないけど、○○への気持ちを込めて、精一杯歌わせてもらうよ。」

 

と言って、長渕剛の 乾杯 を歌い始めたのです。

 

歌のうまさは.... 正直、並よりちょっとうまい75点レベルだったかと思います。

 

ですけど、このときの私は、完全にこの後輩が歌った歌に感動していて、
「これこそ音楽というものじゃないか...」というのを、心の底から感じたのを覚えています。

 

正直、スキル的には私の方が上だったとは思いますが、100%完全に、
私は歌い手としては、この友だちの後輩に劣っていましたね。

 

音程があってるとか、アーティストに似てるとか そういう話じゃないんだ。

 

この頃、音楽をやる事にいろいろ迷いがあった中で、本当に強い衝撃として感じさせられました。

 

後輩の名前はY。肉体労働系の細身でがっしりした茶髪の好青年でした。
私の音楽の感性に、大きな刺激をくれた人物ですね。

 

いまでもカラオケで聴いた曲で、このYの乾杯が一番だと思っています。

 

 

名曲に魂が込められたときの感動を味あわせてもらいました。

 

自分もいつかそんな歌が歌えるようになりたいと思った経験でした。

 

これ以来、長渕剛に対する私の見方も全く違ったものになりました。


 
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