音楽イコール思い出だと感じる

音楽ってまさに「思い出」が詰まった箱

音楽というのは、同じ音楽を聴くのにしても、人それぞれに違った受けとめ方があり、また、その音楽を聞いていた時に歩んでいた道や、カンジていた事などと、密接に繋がって記憶されますよね。

 

例えば私は、B'zのいつかのメリークリスマスという曲がすごく大好きで、この曲が収録されたアルバムのフレンズというのが発売された時には、高校生でした。

 

この頃、片思いで好きな子がいて、いつか、この曲の中にあるよな恋ができたらな...みたいなイメージで、想像を膨らませながら、何回も何回もこの曲を聴いていた事が、ほんとに昨日のことのように思い出すことができます。

 

こんな感じで、音楽というのは、本当にその時の自分が考えていた事や暮らしとすごくつながって記憶されますので、懐かしいヒット曲のメドレーなどを聞いていると、その時々の事が連想ゲームのように思い出されて、あの頃は、良かったな…だとか、あの頃は大変だったなあ…とかいろいろな感情にさせてもらいますよね。

 

これが、音楽の一番すごいところではないかな?と私は思います。

 

人それぞれに違うドラマがあって、その曲に対して、十人十色の思い出がある。素晴らしいですよね。

 

いわゆる、世間一般的には名曲だと言われているような曲ではないとしても、それが自分にとっては本当に素晴らしい曲で、何歳になっても、その曲を聴くだけで、あの頃の事が思い出される…というのは、本当に自分にとって珠玉の音楽ですよね。

 

そういったこともあるので、その曲について、新しいアーティストがカバーしたり、変な使われ方をしたり…という事があった時には、それについて怒りを覚える人が出るというのも、これは普通の事なのかなと思います。

 

私はまだ聞いてませんけども、ちょっと前に、尾崎豊の息子がデビューしたという事のニュースが流れていて、それについての、ネットでのコメントで、

 

頼むから、俺の思い出を壊さないで欲しい…

 

というのをいろいろ見かけました。

 

なんでも「親父は通過点」的な話をいきなりしたという事で、まあ賛否両論というか、尾崎豊の人気の高さゆえに、避難コメントの割合が多くなるのは当然だと思いますが。

 

これは、その息子が悪いとかそういう話ではなくて、やはり音楽というものは、人それぞれのドラマが美しい想い出になっていたり、生きる指標になっていたりするものなので、それとは全然違った解釈をしている人間が、変なイメージをねじ込んで来て壊される事に、嫌悪感を感じるという事でしょうね。

 

私は自分の好きな曲で、変なアーティストにカバーされて怒りを覚えた…というのはあんまりないですけども、あまりにも、過去の名曲ばかりをカバーするアルバムばかりが出てくる事については、やはりかなり違和感ありますね。

 

そんなこんなで、何だか小難しいことをいろいろと考えていると、やっぱり昔の音楽って良かったなあ…みたいなところに行き着いちゃうんですよね(笑)

 

これも完全に、私がおっさんになっている証拠なんでしょうけど。


 
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